交運共済はJRとその関連企業で働く方とそのご家族のために保障事業を行う生活協同組合です。

総代会開催報告

交運共済・第131回通常総代会

2025年7月30日、131回通常総代会を開催し、以下の議案を承認・決定いたしました。

 

【第1号議案】2024年度事業報告および決算報告承認の件

【第2号議案】2024年度剰余金処分(案)承認の件

【第3号議案】2025年度事業計画および予算設定の件

【第4号議案】役員報酬額設定および役員報酬等支給承認の件

【第5号議案】こくみん共済 coop <全労済>総会議案審議の件

【第6号議案】こくみん共済 coop <全労済>総会代議員選出の件

【第7号議案】役員選挙の件

【第8号議案】議案決議効力発生の件


 
 

本通常総代会の開催にあたり、理事長の荻山市朗より以下のとおり挨拶をおこないました。

<挨拶概要>
 交運共済が厚生労働省の認可をいただいている職域であるJR産業は、組合員の皆様の努力によって、コロナ禍のダメージから回復し、多くのご利用をいただき順調な経営状況にあります。しかし、労働力不足が年々深刻化しているほか、安全面で社会の信頼を失いかねない事象や労働災害も相次ぎ発生しています。社会に信頼され、安心し意欲を持って働くことのできるJR産業を築くために、交運共済としても、働く仲間、そしてOBの先輩方の生活をサポートする共済活動の推進を通じて役割を果たしていきたいと考えます。
 一方で、最近の若手の勤労観、価値観の変化に伴い、離職のハードルが下がっているほか、相互扶助に対する理解や共感が低下し、共済の加入活動に苦労しているといった現場からの声を聞きます。皆様のご労苦に敬意を表するとともに、世話役活動を通じて仲間を包摂し、お互いが困った時に助け合う共済事業の理念を広げ、組合員福祉を向上させるための活動推進へご協力を改めてお願いいたします。
 さて、交運共済は健全で持続的な運営を確保し、組合員の福祉向上に貢献すべく、2023年7月にこくみん共済coopへ契約移転して2年が経過しました。契約移転前後の手続きを通じ、多くの不手際や混乱もあり、協力団体の皆様には大変なご心配やご苦労をお掛けしました。本年4月からの総合共済の制度改定に際しても、ご理解、ご協力をいただきました。心より御礼と感謝を申し上げます。
 総合共済の制度改定によって契約移転後の形が整いましたが、まだまだ課題は残っており、事業運営が巡航軌道に載るには道半ばの状態にあります。セーフティネット機能を果たす総合共済はこの1年間で加入件数が全体で約7,000件減少しました。残念ながら新制度に移行いただいていない組合員も多くいらっしゃいます。
 先ほど申し上げた若手の勤労観や価値観の変化もあって、共済活動の推進にあたっては厳しい環境にあると承知しておりますが、改めて共済活動の意義や重要性の理解を広げ、加入拡大に取り組んでいただくようお願い申し上げます。

荻山前理事長

 
 

本通常総代会で役員選挙が行われ、新役員3名が以下のとおり決定されました。

理事長(新任)

上村 良成

副理事長(新任)

岩元 孝信

専務理事(再任)

本田 雅明


<新理事長上村良成よりご挨拶>
 交運共済は、JR及びJR関連会社に働く仲間の福祉の向上を図る目的で、昭和38年4月に発足しました。2023年7月には生命・火災共済やマイカー共済などの任意共済がこくみん共済coopに移管され、そして、2025年4月には総合共済の制度改定を行いました。この間の組合員の皆様、加盟組合の深いご理解、ご協力に感謝申し上げます。
 交運共済は、JR内で唯一厚生労働省の認可を得て事業を行っています。JR職域共済としてのスケールを活かした共済活動を通じ、引き続き組合員とご家族の安心と生活をサポートしていく所存です。
 現在の加入組合員数は約15万3千人です。私たちはこれからも、JRグループ唯一の職域共済として、そして身近な安心のパートナーとして、組合員の皆様、加盟組合の声を大切にし、助け合いの絆を深めてまいります。

上村新理事長